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【OLエロ体験談】零細企業の非常識なSEX事情をお伝えします(前編)

今僕が勤めている会社の話です。
2年前に新卒で入社しました。


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その頃僕は大学の卒業を間近に控えていながら、就職先が決まっていませんでした。
親からはプレッシャーを受け、同級生からは腫物を扱うかのような扱いと、最悪です。
とにかくどこでもいいから見つけたい、そう思っていました。

そんなある日、バイト情報誌で見つけたのが、今の会社でした。
面接に呼んでもらえたのですが、現地に行って悪い意味で驚きました。
今時こんなのあるのかというようなボロボロの雑居ビル。
ビルの入り口からして、壁が剥がれ落ちていますし、エレベーターもあきらかに怪し気な音を立てていました。
そんなビルですから、その会社以外は入っておらず、他のフロアはがらんどうのようでした。

ただ、驚いたのはビルだけではありません。
指定されたフロアにつくと、入口のドアは開けっぱなしになっていました。
呼び鈴すらありません。不用心だなと思いながら、仕方なく「失礼します」と挨拶しながら中をのぞき込みました。

その時、僕は自分の目を疑いました。
玄関の向こうはすぐに狭い事務所になっていました。さすがにアパートの部屋よりは広かったですが、それでも大した広さはなく、ぎっしり事務机が詰め込まれています。
その正面にひとつだけ立派な机があり、中年の男性が座っていました。
多分あれが社長でしょう。
ただ、社長はただ座っているだけではなかったのです。傍らに、中年の女性がいるのですが、熱烈なディープキスをしているのです。
夢中になっているのか、こちらには気づいていません。
そして、他の社員たちは事務机に座って、何もなかったかのようにもくもくと仕事をしているのです。

なんだここは、と思いました。どうみても、マトモな会社とは思えない。
いくら切羽詰まっていたとはいえ、帰ろうかと思いました。
ですが、社員の一人がこちらに気づいて近寄ってきました。
ああ、もう逃げられない。

「驚いたでしょう、ごめんね。うちの社長、いっつも奥さんとあんな調子なの」
「い、いえ…大丈夫です」
「あれでも仕事はすごく熱心なの。困った人だけど、あたしたちはもう慣れちゃって」
「な、なるほど…」

2人入れば一杯の小部屋に通された僕に、その女性社員は言いました。
みたところ、多分、30歳前後くらいでしょうか、綺麗で真面目そうなOLさんでした。

「改めまして、人事担当のM川です。よろしくお願いします」
「いえ、こちらこそ取り乱してしまってすみません。よろしくお願いします」
「人事って言っても、実質なんでも屋ですけどね。見ての通り零細だから」
「そうすると、どこの部署に行ったとしてもいろんな業務を担当する感じになるんでしょうか?」
「所属次第で担当領域の違いはありますけど、おっしゃる通り、いろんなことをやらされるのは間違いないです。だから相当ハードになりますけど、大丈夫ですか?」

最初にショックを受けていた僕でしたが、M川さんの雰囲気や対応には好感を持ち、精一杯真面目に答えました。
その甲斐あって、1週間後、ようやくはじめての内定を手にすることができたのです。

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4月になっていざ入社してみると、居心地は悪くありませんでした。

確かに、社長は奥さん(彼女は経理の統括でした)とべったりで、人目もまったくはばからずにキスしたり抱き合ったりしていました。
何度かは勤務中に数時間、二人で消えてしまうことさえありました。行先は大体想像がつく通りで、先輩方に聞いてああ、と思いました。
ですが、話に聞いていたとおり、いざ仕事を始めると誰よりも真剣でした。仕事に打ち込む姿は、僕から見てもしびれるほどだったのです。

先輩たちも仕事をバリバリこなす方ばかりでしたが、新人の僕を邪険にしたりすることもない、面倒見のよい人たちでした。
特に面接をしてくれたM川さんは、社内業務の教育担当兼相談窓口という感じで面倒を見てくれました。
彼女は立場こそ平社員でしたが、なんでも屋という言葉の通り事務まわりのほとんどの業務に関わっており、社内実務については誰よりも詳しかったのです。
そんな調子ですからM川さんとは早々に仲良くなって、毎日教えてもらうのが楽しかったです。

ただ、聞いていた通り、いざ研修期間が終わって本格的な業務が始まると、きつかったです。
物理的な業務量ははじめから覚悟していましたから、まだいいんですよ。
ですが、お客さんの都合次第で休日がつぶれることがやたらに多かったのです。
さすがに寝る時間がないほどではなかったのですが、予定がまったく読めないので、プライベートの方は何もできませんでした。

それに、マトモな会社だったかというと、それはやはり違いました。
社長があんなですから、やはりみんな影響は受けていたんです。

ある日、出先から帰ってきた僕は、慌てていたこともあってエレベーターを待つのももどかしく、珍しく階段を使おうと思ったんです。
それで、鉄の扉を半分くらい開けかけたんです。そのとき思わぬ声が聞こえました。
扉を開けた音で気づいたのか、声そのものはピタッと止まりましたが、一瞬聞こえれば何の声か判断するには十分でした。
SEXかそれに近い行為をするときのあえぎ声。
それ以外の何物でもない声です。
僕は慌てて扉を元に戻しました。
さすがに、ここで堂々と階段を昇っていく度胸はありませんでした。

声の細かい判別はできませんでしたが、うちの会社の誰かなのは間違いありません。
なにしろ、うちのビルにはうちの会社しか入っていないんですから。
一瞬社長と奥さんかとも思いましたが、それにしては若い声だったような気がします。
おいおい、もしかして、社長だけじゃないのか?そう思いました。

そうやって一旦意識してみると、先輩たちの妙な行動に目が行くようになりました。
席を外すときに男女二人でいなくなることがやたら多いのです。
最初は客先廻りかと思ったのですが、それにしては戻ってくるのが早すぎます。
かといってお手洗いというには遅すぎますし。

さすがに僕も察しましたが、事情を聴くわけにもいきません。
ですが、一度M川さんと二人きりで残業していた時に、ついポロっと口にしてしまったんです。

M川さんと残業することはよくありました。所属部署は別だったのですが、社内業務は引き続きM川さんに面倒を見てもらっていたんです。
そんなとき、M川さんは気分転換もかねて、色々話を振ってくれたんです。
僕としては、M川さんと仕事以外の話をするのが、日々のささやかな楽しみでした。
実をいうと、少し憧れるようになっていたんですが、M川さんもある男の先輩とときどき席をはずしている一人でした。
だから大体の想像はできていましたし、憧れだけで終わらせるつもりだったんです。

ですが、その日はよりによって男女関係の話になってしまったんです。
それで嫌な気分になって、つい「そういえばこの間階段で変な声聞きましてね」なんて発作的に言ってしまったんですよ。
ほとんどいやがらせに近いです。言ってから、しまったと思いました。
ですが、M川さんは否定も動揺もしませんでした。

「あーっ、気づいちゃったか」
「気づいたって…そういう話ですか?」
「うん。非常識だっていうのはわかってるんだけどね。うちの会社、休日があんな調子でしょ?みんなあれで、ストレスたまってるの。あたしもね」
「はあ」
「だって、デートも何もできないからね。するだけなら空いた時間にできるけど、味気なさすぎるじゃない」
「は、はあ」
「なのに、社長はあんな調子でしょ。見てると、どうやったってウズウズしちゃうのよ。だから、いつの間にかもういいや、あたしたちもってことになっちゃって」
「みなさん、そうなんですか?」
「一応言っとくけど、相手がいる人だけよ」
「そ、そりゃそうでしょうけど」
「このビル、人目はないからね。煮詰まったときの休憩にはなるのよ。不愉快かもしれないけど、できれば見逃してくれると嬉しいな」
「いえ、僕がどうこう言える話じゃないですから」

先輩たちの事情に口出しできるほど、僕も仕事ができているわけではありません。
何より、休日がつぶれるというのがどんなに不愉快なことかは、彼女のいない僕でも感じていましたから。
だから、それ以上は何も言えませんでした。
ただ、憧れていた本人の口からハッキリ言われたことで、余計心にモヤモヤしたものが残りました。

M川さんが彼氏とあの階段でしてるんだと想像すると、悔しくなるとともに興奮してしまうんです。
ひそかにオカズにしたことも二度や三度ではありません。
そして、そのたびごとに自分がその立場になれたらと、妄想とはわかっていましたが思わずにはいられませんでした。

ただ、信じられないことに、その妄想が現実になる日がやってきたんです。

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