自分にこんな性癖があるなんて思いもしなかった。
そして、気づいた瞬間には止められなくなっていた。
そういうことって、経験ないでしょうか。
わたしはあります。
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もちろんわたしにしたって、あの国際線のフライトの日まではごく真面目なスチュワーデスだったんです。
だから自分でも意外でしたし、今でもときどきそういう疑問を抱くこともあります。
後悔はしていませんから、心の中でそんなことを思ったところで今更なんですけど。
その日、シーズンをすっかり外した上に時間帯も不便なその便はいつもにもましてガラガラでした。
そんな機内で、わたしはJ君と出会いました。
もちろん、名前を聞いたのはそういう話になってからのことですが。
窓際の席に座った彼は、飛行機の窓に顔を押し付けんばかりに張り付いて、目を見開いていました。
あまりの熱心さに興味を惹かれ、わたしはつい声をかけたんです。
乗客の方に自分から話しかけたりすることはほとんどないわたしにとっては、珍しいことでした。
「空の景色、お好きなんですか?」
「はい!」
元気な声が返ってきました。
わたしの方に向き直った無邪気な、笑みをたたえた顔。
その表情に、わたしの方が釘付けになりました。
わたしはそのときまで、決して年下好きではありませんでした。
むしろ、それまでの彼氏は年上ばかりだったくらいです。
年下なんて、そもそも考えたこともなかったですし、魅力を感じたこともありませんでした。
ましてJ君は、どうみたって単に年下といって済む年齢ではなさそうです。
だから、わたしは自分の心の動きに戸惑いました。
「はじめてなんですよ、一人で海外に行くの」
表情だけでもうきうきしているのは存分に伝わってきます。
だからでしょう。
少々気弱そうな印象があるにもかかわらず、彼は自分から話を続けてきました。
それだけ気分が高揚していたんでしょう。
「おひとりでですか?すごいですね」
そう答えたものの、わたしは内心心配ではありました。
海外の中では比較的安全な地域とはいえ、それでも国内で一人旅するのとはわけが違います。
大胆な親御さんだなあ、と思いました。
「いえ…親とは何度か行ったことあるし、一泊したらあとは親せきと一緒なんで」
「ああ、そうなんですね。お泊りはどこに?」
「●●ホテルです」
さすがに完全に一人旅というわけではないようで、わたしは納得しました。
ホテルも空港に直結したところです。
「そうですか、楽しんでくださいね」
「はい!」
そういって、彼はまた窓に張り付きました。
その横顔を目に焼き付けてから、わたしは機内の移動を再開しました。
脈拍が、すこし早くなっているのを、自分でも不思議に思わざるを得ませんでした。
わたし、なんでこんなになってるの?…そう思いました。
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数時間が起ち、機内はすっかり静まり返っていました。
今日のお客様たちは旅慣れた人たちが多いのか、みんなすでにアイマスクなどをつけて眠りについています。
同僚のCAたちも既に仮眠に入っていました。
ただ、飛行機が空気を切り裂いていく音だけが、響いています。
わたしは一応通路に出ましたが、一瞥しただけでやることはなさそうだとわかりました。
それでも、何か用事がある人もいないとは限りません。一応足音を抑えながら、通路を歩いていきます。
と、J君の姿が目に入りました。
空席の目立つ機内で、さらにほかのお客様からは遠く離れたシートです。
余計目立ちました。
さすがに外をみるのには飽きたようでしたが、それでも気分が高まっているのでしょうか。
静かな機内で一人、目をらんらんと見開いて、きょろきょろしていました。
寝付けないんでしょう。
わたしはひそひそ声一歩手前くらいの声量で声を掛けました。
「眠れないですか?」
「はい…少し興奮しちゃってて…」
「仕方ないですよ。はじめてですもんね」
お姉さんぶって声をかけてはみたものの、わたしはやっぱり脈拍が早くなるのを感じました。
なんだろう、わたし、どうかしちゃったのかなあ。
そう思いながらも、わたしはつい、彼の身体を改めてじっとみつめずにはいられませんでした。
透き通るような、若々しい肌。
シートに座っていても一目でわかる、体格の小ささ。
いかにも発展途上という感じでした。
でも、それでいて生命力には溢れている感じ。
それは淡々と日々をこなすばかりのわたしにはないもので、少しまぶしく思えました。
「よかったら、なにか飲みますか?」
J君は手に紙コップを持っていましたが、ぱっと見でももうほとんど中に飲み物は残っていなそうでした。
「あ…すみません、じゃあ…」
J君がそういったときです。
手が滑ったのか、彼の手から紙コップが離れたんです。
「あっ…」
宙に浮いた紙コップは、傾きながらおちてゆき、床に転がりました。
幸い、J君のズボンには飛び散らなかったようです。
わたしはとっさにJ君のシートの列に滑り込み、しゃがみました。
布巾は残念ながらちょうど持っていませんでしたが、ポケットからハンカチを取り出します。
こういうこともあろうかと準備していたものなので、惜しくはありません。
予想通り、コップの中には大した量は残っていなかったようです。
床に流れ出した液体の量は微々たるもので、ハンカチだけでも十分にふき取ることが出来ました。
飛行機の微妙な揺れで片膝をつきながらも、他のシートにまで流れていかないようにさっと拭き取ります。
「す、すみません…」
恐縮しきったような、おどおどしたJ君の声が、頭上から聞こえてきました。
「いえ、大丈夫ですよ。大した量じゃない…」
そう言いながらJ君を見上げようと目線を上げたときでした。
しゃがんだわたしの目の位置からみて、ちょうど正面。
シートの座面の少し上あたり。
目線をそこまであげたところで、わたしの言葉は続かなくなりました。
J君のズボンの、ちょうど股間の部分。
そこが、薄暗い照明の下でもはっきりわかるくらいに、こんもりと盛り上がっていたんです。
えっ。
そのまま目線を上げると、真っ赤になったJ君の顔がありました。
それでも、目はハッキリと正面からわたしを凝視しています。
正確には、わたしの顔というよりは、その少し下くらいの角度に目線が固定されているんです。
慌ててもう一度目線を下げると、自分の太ももが目に入りました。
片膝立ちした拍子に、制服のタイトスカートが太ももの真ん中くらいまでずり上がっています。
そして、その時まで意識していませんでしたが、片膝立ちをしたわたしの両足は、身体のバランスをとるために大きく開かれていました。
あっ…
J君が何を見ていたのかがはっきり分かったわたしは、慌てて足を閉じようとして、…そして、思いとどまったんです。
そのまま、何度か目を上下に動かしました。
J君の目は、やはり動きません。
勃起を見られて恥ずかしいのは顔を見ればわかりますが、にもかかわらず目が離せないようです。
白目が既に血走りはじめていました。
こんもりと盛り上がった股間も、全く衰えを見せません。
むしろ時が経つごとに威圧感を増してきます。
直でみているわけでもないのに、布地の下の塊の硬さまで伝わってくるようでした。
膨らみの大きさは、小柄なJ君には不釣り合いなものでした。
もっといえば、これまでのわたしの彼氏以上です。
体格とも見た目の印象とも、まったくバランスがとれていません。
だから余計に、その興奮が伝わってくるようでした。
その時、なぜわたしがその股間に手を伸ばしたのかは、今でも不思議です。
ただ、どうみても一回り以上年齢の違う彼が、わたしに興奮している。
そのことに、わたし自身もこれまで感じたことのない新鮮な喜びを覚えていたのは確かです。
それまでの年上の彼氏としても感じることのなかった、まったく別の種類の興奮でした。
ごく自然に、手が前に伸びていました。
「お、お姉…さん…?」
一応機内の様子を気遣ってくれたのでしょう。
彼が小さい声で言いましたが、わたしは自分の手の動きを止めることはありませんでした。
それどころか、止めるという考え自体が頭に浮かばなかったんです。
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