「さ、のんびりしてても仕方ないし、はじめましょ」
「賛成。ようやく諦めたみたいだしね」
俺は投げやりに、その言葉を聞いた。
もう、身体は動かさない。動かすだけの力も湧いてこなかった。
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それは性欲についても同じだった。目の前で生まれたままの姿を惜しげもなく晒している彼女たちは、揃いも揃ってこんな状況でなければこちらからしゃぶりつきたくなるような身体だった。
出る所と引っ込む所のメリハリのついた、均整のとれた肉体。男ならそそられて当然だ。
そんな、モデルと見まがうばかりの身体が、数人分目の前に並んでいるのだ。
それなのに、全く興奮がない。
確かにさっき飲んでいた時、俺は彼女たちの誰かと付き合えたらいいなとは思った。
だから、ギラギラした目をしていたという彼女たちの言葉は、そう的外れともいえない。
けれど、こんな形でまでセックスしたかったわけじゃ、断じてない。
だから、こんなに勃つわけがないのだ。普通の体調なら。
もう、一服盛られたのは確定的だった。
目線を動かすのさえ億劫だったが、俺は彼女たちが順番を決めている間、自分の周りを見てみた。
よくよく見たら、普通の日本間ではないことがすぐわかった。
そこかしこに鏡がこれ見よがしに置かれているし、何より部屋の隅には自販機らしき小さな箱が、鈍い光を放っていた。
一目瞭然、ラブホテルによくある、アダルトグッズの販売機だ。
はっきりと見分けはつかなかったけれど、ピンク色をしたそれっぽい物体が、箱の中にいくつも並んでいた。
「よし…じゃ、あたしからいくね」
「いいなぁ、一番乗り…」
「別にいいじゃない、先か後かってだけでしょ」
ようやく順番が決まったらしい。
ひとりが、俺の身体の上に跨ってきた。
彼女たちの中では、比較的綺麗さよりもかわいらしさの方が際立っている子だ。
それだけに、下半身の印象と顔がまったく釣り合っていなかった。
斜め下から見上げた脚の付け根は、ただでさえ薄暗い部屋のなかでさらに影になっていたけれど、それでも陰毛と割れ目がうっすら光っているのが判別できた。
「じゃ、いくから。ちょっと痛いだろうけどね」
とっくに抵抗は諦めていたが、女の子たちは一応暴れるのを警戒したのだろう。さっきまでほど厳重ではないものの、両腕の上にはそれぞれ女の子が乗って押さえつけている。
その圧迫感はどうにもならなかったけれど、仕方がない。どうにでもしてくれ。
「んっ…うっ…」
「どう、具合は」
「いい…わ、よっ…これ…」
「やりすぎないでよ?あたしたちの分も残しといてもらわなきゃ」
「わか…って…る…んくぅぅうっ!」
くちゅっ、と汁気を含んだ音が聞こえるのと、ち●この根元までに熱さが伝わるのは、ほぼ同時だった。
腰にどすんと、女の子の身体がぶつかる軽い衝撃があった。
「あ、あ…は、入っちゃった…」
「どうしたのよ、長かった?」
「そ、そういうわけじゃないけどぉ…でも、しっかり届いてるぅ…」
「長いじゃない。太さは?」
「そっちは…んっ…普通かなあ」
彼女たちの批評に、俺は何も感じなかった。ただ、女性の猥談のえぐさを改めて感じただけだった。
「早くしてよ、あたしたちだって待ってるんだから」
「わ、わかって…る、わよっ…」
せかされて、俺の上で身体が動き始める。
同僚に気をつかったのか、かなりの激しさだ。
尻の柔らかい肉が、勢いをつけて俺の脚にぶつかってくる。
「はあっ…はあぁあっ…ああっ、これ、コレよぉ…コレいいのお…」
「今日は一段と凄いわね、あんた」
「だ、だってさぁ…あとでヤってみれば…わかるっ、て…ああっ!」
膣内はものすごく熱かった。
確かに気持ちよかったのは認める。
ただ、それでも俺の気持ちは冷めたままだった。
それでも、多分彼女たち全員をイかせない限りは、解放はしてもらえないんだろう。
そう思うと、むしろ気が遠くなる思いだった。
それでも、一人目はまだよかった。
俺の上の彼女の動きは、どんどん激しくなってきて、そして最後に思い切り膣肉で俺のち●こを締め付けてから痙攣した。
「あ、あ、あはっ…!ああっ…」
痙攣に合わせ、膣肉がビクリビクリと震えた。いくら気持ちが萎えていても、身体の反応は別だった。
一回目の精液を、とどこおりなく彼女の中に注ぎ込んだ。
「次はあたしね。楽しみぃ」
「ちょ、…ちょっと、待ってよお…」
「待てない。さっさとどいて」
「も、もう…あんた、相変わらずね…」
一人目の彼女が腰を上げる。ぶちゅっと、さっきよりも汁気の多くなった音がして、ち●こが膣の締め付けから解放された。
抜けた拍子に割れ目からどろりと濁った液体が漏れて、直下の俺のち●こに、まるでクリームのように流れ落ちた。
とろりとした感覚が、射精直後にも関わらず、膨らんだままの亀頭に伝わった。
これ、相当ヤバいもの飲まされたんじゃないか?
その疑問を整理できないうちに、既に二人目の女の子は俺の亀頭に割れ目を押し付けた。
「さ、いくよ。楽しませてよね」
「…!」
素直に返事するような気分ではなかったが、相手もそんなのは期待していなかったようだ。
間髪いれずに、さっきとは少しちがう、ぐりっとした強い締め付けが俺のち●こを包み込んだ。
俺が肉体的な気持ちよさだけでもかろうじて味わえたのは、この子までだった。
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三人目からは、急激にキツくなった。
単になかなか射精できないだけじゃない。膣肉に激しく擦り付けられすぎたせいか、かすかにだが、じんわりとした痛みが股間に広がり始めている。
もちろん、体力的にもひどいもので、息がドンドン切れてくる。
「ちょっと…もう少し、なんとか…」
「駄々こねないの、ほら、もっと腰振っちゃうわよ?」
「ぐ、ぐ…っ…ぜえっ…」
口から、かすれた息が漏れた。
分かってはいたけれど、懇願はするだけ無駄らしい。彼女たちにとっては、俺はいわば、喋るアダルトグッズのようなものだったのかもしれない。
そう思うと、部屋の隅に寂しく鎮座した自販機が、なんとも哀愁漂って見えた。
最後の一人の相手をする頃には、もうそんなことを考える余裕さえなかった。
「はあ…はあっ…ぜえっ…」
「ふふ、必死な顔しちゃってぇ。そんなに気持ちいいの?」
「そ、そういうわけじゃ…ぜえっ…!」
彼女の言葉は、当て付けとしか思えなかった。あの時の俺が気持ちよさそうに見えたのなら、目がどうかしている。
息が切れていたし、ち●この表面の痛みもかなりはっきりしたものになっていた。
亀頭だけではなく、竿の皮もどこか擦り切れてしまったのか、じくじくとした嫌な痛みを感じる。
それでも、あと一人だ。この女さえ、イかせてしまえば…
それだけを心の支えに、俺はなんとか耐えきった。
ビクンビクンと女が震えたとき、俺はああ、やっと終わったと思った。
とてつもなく気持ちは虚しかったけれど、それでもこれでようやく解放されるのだ。
それだけに、五人目が身体を離した後、続けざまにもう一度、最初にやった女が俺の身体を跨いだ時、俺は腹の底から泣きたい気持ちだった。
「あ、あの…もしかして…?」
「当然じゃない」
彼女の返事はにべもなかった。目の前が真っ暗になりそうだったが、それでもち●こは硬くなったままだ。
ここまでくると、自分の身体の一部とは思えなかった。
彼女の膣は最初に挿入したときよりさらに熱くなっていて、さらにネトネトしていて滑りもよかったけれど、まったく助けにならなかった。
痛い。もう、ち●こ全体が痛い。
竿の皮がさらに剥けてしまったのか、反対側までが痛み始めている。
気持ちがさらに沈んだせいか、亀頭の痛みも余計に強く感じた。
射精し過ぎたせいか、尿道には鈍い痛みが走る。
酷使しすぎた金玉にまで、締め付けるような重々しい不快感があった。
もっとも、それらが大して気にならないほど、俺の体力は限界を迎えていた。
息が完全に切れて、呼吸が苦しい。大口を開けてみたが、それも無駄だった。うまく空気が入ってこない。口をパクパクさせる俺の姿は、彼女たちから見たら金魚か何かのように見えたかもしれない。
意識が、まるで切れかけた電球のように途切れては元に戻るのを繰り返す。
「お、…お願い…もう…ぜいっ…もう…」
「何よぉ…あんっ…聞こえないわよ…」
「も、もう…許して…」
「ダメ。男でしょ?頑張んなさいよ」
予想はしていたけれど、はっきりそう言われて俺の気持ちは折れた。
こわばった体全体に、筋肉痛のような痛みが広がっていく。今にもつりそうだったが、それを伝えたとしても、彼女たちはやめてくれなかっただろう。
目の前で目を細めて感じている彼女の顔が、悪魔そのものに見えた。
そのあたりで、俺の記憶はもう一度途切れている。
多分、頭がこれ以上の苦痛に耐えられなくなったんだと思う。
気が付いたら、朝だった。部屋には誰もいなかった。
下半身は、ようやくしぼんでくれていたけれど、予想していた通りあちこちがすりむけていた。
なんとか起き上がって下着を身に着けたが、飛び上がるかと思うほど痛かった。
少しは寝ていたのだろうけれど、それでも体の調子は全く回復していなかった。
足元がおぼつかない。全身も、うまくバランスがとれない。頭痛もものすごかった。
何を飲まされたか結局わからないままだったけれど、ひどい副作用だった。
フラフラしながらホテルをでたところで、思い出したかのように俺は時計をみた。
完全に遅刻だ。携帯を開いてみると十数件の着信履歴が残っている。
けれど、急ぐ気力など当然わかなかった。
その日、俺は適当な理由をでっちあげて休んだ。欠勤の理由をごまかしたのは、入社以来はじめてのことだった。もっとも、体調が最悪だったのは事実だから、そこまで悪質な嘘じゃないとは思うけれど。
それでも、ち●こについた傷は割と治りは早く、体調も2、3日休んだら回復した。
心配した性病もなかったから、不幸中の幸いだろう。
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彼女たちは、今でもあの街のデパートで働いているはずだ。飲んでいた時に社員証を見せてくれたから、それは間違いない。
つまり、身元を特定するのは簡単だし、訴え出ようと思えば簡単に訴えられるだろう。十中八九なにかのクスリを飲まされたのは間違いないし、どう好意的に見たって犯罪だ。
けれど、俺はいまだにそれをしていない。屈辱過ぎて、逆に訴える気になれないのだ。彼女たちはそれを見越しているんだと思う。
あの手馴れ方からしておそらく常習犯だろうし、どうせ男性は訴えてこないと高をくくっているのだろう。
いや、もしかしたら、俺がそういう性格だとあらかじめ見抜いて声を掛けてきたのかもしれないけれど。
あれ以来しばらく、俺は女性への恐怖心をぬぐえなかった。
普通に付き合えるようになったのは、つい最近のことだ。
それでも、今でも時々夢に見て、跳ね起きてしまう。それに加えて、俺は彼女たちが勤めているという、そのデパートの制服をみただけで、吐き気を催すようになってしまった。あの日のことを連想してしまうのだ。
勘弁してくれと思うことしきりだし、自分がこれから先、トラウマを拭い去れるのかまったくわからない。
ひとつだけ確かなことは、彼女たちの勤めるデパートの系列店に俺が足を踏み入れることは、それが全国どこの店だろうが金輪際ないだろうということだけだ。
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カテゴリ:デパガのエロ体験談(男性視点)