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【デパガエロ体験談】女子トイレSEX 無能な僕に女性上司が与えた仕事(前編)

今でも数年前の自分のことを思い出すと、心底ぞっとする。
それくらい当時の僕は末期症状だった。


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僕は大学を卒業後、アルバイトとして社会に出た。
別に、就職浪人とか、夢のために就職しなかったとか、そういう自発的な話ではない。
単純に社員として採ってくれる会社がなかったというだけの話だ。
それは、僕のそれまでの生き方がもたらした当然の結果だった。

僕の実家は典型的なお受験家庭だった。
それだけなら、別にありふれた話かもしれない。
問題は、両親の中で僕の将来像までがかっちり出来上がってしまっていたことだった。
●●大学の△△学部に進学し、どっかの一流企業で□□の職に就き…というところまで「決めて」しまっていたのだ。
しかも、僕の適性や実現可能性をまったく考えていないのだから始末に負えない。
大卒のブランドが圧倒的だった時代に育った両親はその威力を信じ切っており、大学さえ出ればどうにでもなる、の一点張りだった。

それがいかにありえない考えかは、まだ学生だった頃の僕から見ても明らかだった。
それなら逆らえばいいということになるのだが、僕にはその選択肢はなかった。

彼らは僕が少しでもいう事をきかないと、ヒステリーを起こすか、泣き出してしまう。
感情的に不安定だったのだ。
そして、僕はそんな両親が怖かったのだ。
DV家庭というわけではなかったけれど、事あるごとに血相を変えて取り乱す彼らが、僕はなぜか怖くて仕方がなかった。
逆らうに逆らえずに従っているうちに大学に入り、就職活動を迎えた。

だが、そこで僕は愕然とした。
アピールできることがまったくないのだ。

子供のころから親に言われるままに勉強以外をすべて切り捨ててきた僕はいわゆるガリ勉で、それ以外の能力は最低クラスといってよかった。
体力にせよ手先にせよ壊滅的。
社交能力も決して高いとはいえなかった。

しかも、唯一の長所である勉強でさえ、さほど優れていたわけではない。
僕がやっていたことは、単に膨大な時間をかけて、力押しで暗記を繰り返していただけに過ぎなかったのだ。
受験だけならそれでも何とかなったが、研究や仕事はそうはいかない。
よくいう思考力、論理、要領、地頭のよさ…就活本やビジネス本で大事とされるような要素は、僕には皆無だった。

もちろん、僕も経験上、自分の能力が低いことはそれまでにもうっすらとは感じていた。
これだけ苦手なものばかりだと、日常生活のあちこちで失敗が多くなるから、自然に気づく。
だが、それが就職にどういう影響を与えるかというところまでは考えが及ばなかった。
言われるまま、流されるように生きてきた僕は、考えるということ、それ自体に不慣れだった。

だから、いざそれを考えざるを得なくなったとき、血の気が引いた。
自分がいかにまずい状態にあるか。
そのことに、僕はいよいよ引き返せない時期になるまで気づかなかったのだ。

一応活動はしてみたものの、当然のように採用はされなかった。
両親は半狂乱になったが、いまさら遅い。
いくら彼らが泣きわめこうが怒鳴ろうが、採用担当者にとっては何の関係もない話なのだから。

卒業間近になって、さすがに僕はあきらめた。
あと数ヶ月で社員として採用してもらうのは、現状からみてもほぼ不可能だろうと悟ったのだ。

そこで当座の金を稼ぐため、アルバイトに絞って求人を探すことにした。
親との関係はもうボロボロだったから、実家に戻るのは憚られた。
戻ったところで、どんな生活が待っているかは考えるまでもない。
どんな形でも稼ぐしかなかった。
結果として僕はようやく親離れできたのだが、それは皮肉な話でしかなかった。

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僕をアルバイトとして採用してくれたのは、あるデパートだった。
先に述べたように、僕は社交能力も決して豊かとはいえない。
だからどうみても不向きなのだが、たまたま「接客少な目!」と明記された求人があり、これならいけるかもしれないと思ったのだ。

ただ、実際にはじめてみると、バイトなら何とかなるというものではなかった。
仕事は単純な裏方業務が中心で、接客の機会は確かに少なかった。
けれど、裏方業務に関しても、僕は度を超えて手際が悪かった。
僕の無能力っぷりは、バイトとして考えてもひどいものだったのだ。

幸い、職場の雰囲気はよく、売り場メンバーの人たちに責められるわけでもなかったので、それに甘えて僕はなんとか仕事を続けた。
だが、続ければ続けるほど、逆に申し訳なくなってきた。
やってもやっても、足手まといになっている感じしかしない。

1年が過ぎたころ、僕はもうすっかり落ち込んでしまっていた。
さすがに目に余ったのだろう。
ある日、とうとう僕は上司から呼び出された。

「最近、大丈夫?」

上司の渚さんは、僕を気遣うように言った。
まだ30歳前後のはずだが、売り場の長を勤めている女性だ。

彼女は穏やかな上司として職場でも親しまれていた。
責任者という立場上、仕事量も残業時間も凄まじいものだったようだが、それでもにこやかな態度を崩すことはなかった。
せいぜい、結婚相手を探す暇がないと時々冗談交じりにボヤいていた程度だ。
そんな彼女だから、不出来な僕に対する態度も優しかった。

「すみません、気を使っていただいて…でも、どうにもならない感じです。」

僕は自分の心境をそのまま告げた。
首になることは呼ばれた時点で既に覚悟していたから、特に抵抗はなかった。

「そう…続けるの、むずかしそう?」

渚さんの言葉は、だから僕にとっては予想外だった。
続けられるなら続けてもいいということだろうか。
けれど、そうだとしても、自分がつらい事には変わりなかった。

「いえ、雇っていただけるなら嬉しいんですが。でも、申し訳ない気がして…」
「うん、正直にいうと、売り場に立ってもらうのは、今のあなたの状態だと難しい」
「そうですよね」
「だから、続けてもらうとしたら、裏方専業かな」
「いいんですか?」
「わたしの売り場だからね、それくらいの調整はきくよ」
「そうですか。でも、それでも力不足かと…」
「それは気にしなくていいよ。人手も足りてないから」

結局、僕は渚さんの言葉に甘え、もう少し続けてみることになった。
他に何の見込みも立っていなかったのは事実だったので、ありがたい話ではあった。
だが、そうわかってはいても、やはり気分は晴れなかった。

「でも、どうにかしないとね。いつまでもそんな顔してるわけにもいかないでしょ」
「そうなんですけどね…」

契約の話が終わっても暗い顔をしたままの僕に向かって、彼女は話を続けた。

「うちだとこういう仕事しかないしなあ…転職は考えてないの?」
「転職ですか…」
「まだ若いんだし、資格を取ったりすればなんとかなるんじゃないかな」
「はい、…それは考えたこともあるんですけど」
「じゃあ、やってみたらいいんじゃない?」
「ただ…資格だけでどうにかなるのかなと思って」
「?」
「…どこに行くにしても、役に立てるって気がしなくて」
「そう…でも、早いうちにちゃんと考えた方がいいよ。しばらくはこのまま雇えると思うから、その間に」
「すみません」

若いうちとはいうけれど、渚さんだってまだ十分に若い。
それなのに、なぜこんなに僕と違うんだろう。
励ましてもらっていながら、僕はますます暗い気持ちになった。

「じゃあ、今日の用事はこれだけ。今は心配しなくていいから、明日からまたよろしく」
「はい、よろしくお願いします」

冴えない顔をしたまま、僕は立ち上がって部屋をでた。

「役に立てるって気がしない、かあ…」

ドアが閉まる寸前、彼女が小さな声でつぶやくのが聞こえた。
隙間から一瞬見えた彼女の姿はうつむいていて、どことなく寂しげにみえた。

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