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【エロ体験談】懲戒解雇された先輩OLが潔癖な後輩に施した最後の性指導(前編)

少し前、懲戒解雇になった。
横領とかじゃない。
取引先との関係を不正な形で歪め、信頼を棄損した…というのが言い渡された理由だ。


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わたしがいた会社は規模はそこそこだったけれど、取引先に対しては弱い立場だった。
結局は下請け、発注元の企業のさじ加減一つで業績にブレが出てしまう。

そこで一計を案じたのが、わたしの上司にあたるセクション長だった。
先方の担当者をなんとか懐柔して、有利な条件で仕事を回してもらおうというのだ。
野心家だが出世の糸口を見いだせずにいた彼は、活路をそこに見出したんだと思う。
けれど、金銭的な賄賂を贈るほどの余裕は、うちの会社にはない。
そこで、彼が白羽の矢を立てたのがわたしだった。

営業でもないただの事務職のOLだったわたしだが、真面目そうな娘が多い社内では、客観的にみてもかなり派手だった。
そこが、彼の目に留まった。
目論見を達成するにはうってつけの存在と思ったらしい。
ここまで言えば、わたしが何をしていたかは大体の想像はつくだろう。

もっとも、いくらわたしでも、最初にセクション長に呼び出されて説得を受けたときにはショックだった。
そこで椅子を蹴って立ち上がっていれば、こんなことにはならなかったと思う。
けれど、わたしは断れなかった。

どこでもそうだろうけど、うちの社内は、セクション間でかなり扱いに差がある。
そして、わたしが属していたセクションは、社内でもひときわ扱いが悪かった。
なんとかその窮状を打破したい。力を貸してほしい。
セクション長は、真剣な顔でそう懇願してきた。

会社自体にはまったく思い入れはなかったけれど、同じセクションの同僚には思い入れがあった。
それに加えて、当時わたしははじめての直接の後輩を迎えた直後だった。
まだ頼りなげな彼をなんとかしてやろうと、色々と走り回っていたのだ。
それだけに、社内の理不尽に直面する機会も多くなっていて、現状にはかなり不満を持っていた。
自分でいうのもなんだけれど、わたしは割と面倒見はいいのだ。

それがいけなかったのだろう。
常識的にはありえない指示に、わたしはうなづいてしまったのだ。

はじめて取引先の担当者に会ったときには、足が震えた。
絵に描いたようなスケベ親父。
もっとも、そういうわたしだって人のことは言えない。
過去の男関係はひどいものだったから、同類といえば同類だ。
そう自分に言い聞かせて、わたしは彼と関係を持った。
一旦関係を持つと、マヒするものだ。
彼の2週間1回の性欲処理係として、わたしは身体を差し出し続けた。

具体的に何をどういう形で優遇してもらっていたのかは知らない。
そのあたりの交渉は別の人をうまく使ってやり取りしていたようだし、わたしも大して興味はなかった。
わたしが興味があったのは、セクションの立場が多少なりとも改善されることで、その過程は問題ではなかったのだ。

けれど、この目論見が破綻するのは意外と早かった。
取引先の担当者は、うち以外にも色々後ろ暗いことに手を出していたらしく、それが発覚したのだ。
取引先による徹底的な調査が行われ、芋づる式に彼の悪行は明るみに出た。
当然、うちの会社との関係もだ。
彼自身はあっさりと懲戒解雇になったが、それでうちの会社が免責されるわけでもなかった。
わたしが知らないうちに、セクション長はかなりタチの悪い領域まで踏み込んでいたようだ。

そして、セクション長はまるで当然のことのように、わたしに全責任を押し付けた。

もちろん、わたしは激怒した。
けれど、それでどうにかなるわけでもない。
実態はどうあれ、わたしが不正な形で取引を捻じ曲げたこと自体は事実だ。
それに、こんな真似をする以上、セクション長は自分がかかわったという証拠は一切残していないだろう。

なにより、上層部との関係が違い過ぎた。
セクション長のいう事は聞いたとしても、一介のOL、しかも既にケチがついているわたしのいう事を聞いてくれるとも思えない。
むしろ、わたしが騒ぐことで上層部の感情を余計に刺激してしまったら、セクション全体に迷惑が掛かりかねない。
そう思うと、口をつぐむほかなかった。
悔しくてたまらなかったけれど、わたしは抗弁することもなく処分を受け入れた。

宣告をうけたあと、そのままわたしは会社から追い出された。
後輩の男の子は呆然とした顔をしていて、その視線が痛かった。
脱力感を覚えながら会社を出たわたしは、フラフラしながら駅にむかった。

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無職になったわたしは、1週間ほど家でゴロゴロしていた。
一人暮らしだし、誰にもとがめられることもない。
懲戒扱いだからこの先苦労することは目に見えていたけれど、まずは2週間くらい休むつもりだった。
それくらいの恩恵はないとやってられない。

会社のことを思い出すとムカムカしたけれど、いざ首になってみると、これはこれで快適だった。
時間に追われることもないし、軋轢に悩むこともない。
なにより、もう自分の身体を差し出す必要がない。
貯金もそれなりにたまっていたので、しばらくは持つ。
そう考えると、この生活は悪いものではなかった。

ただ、後輩のことは気になった。
後輩はS君といって、新卒で入社してきた社員の一人だった。
実力はまだまだだったけれど、頼りないながらも一生懸命だったので、わたしは好感を持っていた。
それだけに、仕事の教え方が中途半端になってしまったことはわたしの中にしこりとして残っていた。

それに、彼の信頼を裏切ってしまったのは確かだ。
あれがトラウマにならなければいいけれど。

とはいっても、いくら心配したところで今更手の打ちようがない。
今あの会社に対してできることは、せいぜい制服をクリーニングして送り返す程度だ。
それはわかっていたが、やはり悶々としていた。

S君から電話がかかってきたのは、そんなときのことだった。
解雇から10日くらいたったころだっただろうか。
やはりゴロゴロと寝そべっていたわたしのそばで、スマホが鳴った。
誰だろうと発信元番号をみて、わたしは跳ね起きた。
S君だった。
慌てて通話ボタンを押すと、かなり切羽詰まった声で、聴きなれたS君の声が聞こえてきた。

「と、突然のお電話ですみません」
「とんでもない、休んでたとこだから」
「あ、あの、いまさらお伺いするのもどうかと思うんですけど、お聞きしたいことがありまして…」

どうやら、案の定仕事で詰まってしまったようだ。
それは仕方がない。
ただ、わざわざわたしに電話をかけてきたのは気になった。
教えてくれる人はいないんだろうか。
そう思ったが、敢えて突っ込まなかった。
そもそもの原因はわたしなんだから、口出ししていい問題じゃない。

「…ああ、それね。システム立ち上げて…右側の、そう、そのボタンをクリックして。画面かわった?じゃあ、上から3番目のコマンドを…」

慣れ親しんだ仕事だけに、まだ記憶ははっきりしていた。
ディスプレイの画面が、手に取るように目の前に浮かんでくる。
説明している間中、S君が電話の向こうでフンフンと言っていた。
彼のクセだ。
電話に向かってうなづく仕草まで簡単に想像できた。
それだけに、たった数日前まで一緒に仕事をしていたことが、ひどく懐かしく感じられた。

一通り説明を終えると、彼はふう…と息を吐いた。

「ありがとうございました。ちょっと普段と違う仕事をすると、まったくわからなくて」
「そっか…本当にごめん、こんなことになっちゃって」
「いえ、こちらこそ…あのですね…」

一瞬言いよどんだあと、彼は意を決したように言った。

「あの、もし先輩のご都合がよかったらなんですが、一度お会いできませんでしょうか」
「え?」
「口頭でいいので、直接教えて欲しいんです。わけがわからないことが多すぎて」
「いや、それは構わないんだけど…」

どうせ暇なのだから、お安い御用だ。
ただ、会社がどう反応するかは気になった。

「あのさ、わたしなんかに会っていいの?下手すると、あなたまで目を付けられかねないわよ」
「いえ、構いません。心配していただかなくて結構ですんで、何とかお願いします」
「そっか…わかった」

声だけだったけれど、彼の切羽詰まり具合はかなり深刻そうだ。
断るわけにはいかなかった。

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