1年ちょっと前にしたエッチが印象深かったので、その話をする。
あたしがまだ、大学に入っていなかった頃のことだ。
厳密に言えば、大学入学直前。もっと正確に言うと、受験の帰り道。
相手は、名前さえ知らない男の子だった。
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受ける学校のレベルにもよると思うけど、受験っていうと狂ったみたいに勉強を毎日やってようやく合格っていうイメージがあると思うし、そういう真面目な受験生が大半だろう。
ただ、あたしの場合、それはなかった。
頭がとりたてていい方とも思わないけれど、要領だけは昔から異常によかったから、それだけで押し切った。
だから、自分でもそれほど苦労したという記憶はない。
それでも、受験中は遊びは封印してたから、辛くなかったかっていうと嘘になる。
それどころか、あたしの場合は普段が普段だったから、それまでの生活との落差だけを見れば真面目な人以上だったかもしれない。
それくらい、受験態勢に入るまでのあたしの遊び方は派手だった。
あたしは女子同士で集まったときのネチネチした感じが苦手だったから、一人で遊ぶことがほとんどだったけれど、その分、友達の目や都合を気にする必要がない。
制服のまま、あたしは自分の好きなように町を徘徊し、目のついた遊びには片っ端から手をつけた。
遅くまで遊んで帰らない日はなかった。
その中でも、あたしが好きだったのが男の子たちを逆ナンパすることだった。
もっといえば、逆ナンパしてエッチすること。
もともと身体がそういうのに向いていたのか、あたしは最初からエッチするのが気持ちよかったし、他のどんな遊びよりも刺激が強かった。
男の子たちにしたって、エッチできるのは悪い話じゃないだろう。学校ではそれほどモテたわけでもないあたしだったけれど、それでも誘えばついてこない男の子はいなかった。
一回限りの人ばかりだったけれど、後のことを考えなくていい分エッチに集中できたし、なにより気楽なのがよかった。
だから、受験が半年後に迫るまで、あたしは二、三日に一回は違った男の子とセックスしていた。
それがすっかり当たり前になっていた。
さすがにそろそろかなって思って受験勉強をはじめてからは、勉強そのもののつらさよりもエッチできない方がよっぽど気になった。
自分でオナニーして気を紛らわせたりもしたけれど、やっぱり、本物のち●ちんを入れてもらうのとは全然違った。
だから、入試が終わるまでは気が遠くなるみたいだったし、それが終わったら思いっきりエッチするぞって決めていた。
いざ入試シーズンがはじまってみるとあっけないもので、次から次に試験日がやってくるうちにどんどん日が過ぎていく。
疲れはたまっていったけれど、それに見合うだけの手ごたえもあったし、実際にいくつかの滑り止めでは早々に合格通知も来た。
浪人する心配はもうなかったから、気は楽だった。
それに、楽しみもある。後半には、東京の大学が控えていた。
現地での受験だから、地方出身のあたしは当然上京することになる。
そこまで東京を特別視していたわけじゃないけど、やっぱり地方の人間にとって、東京というのはすごいところという印象があった。
だから、最後の入試のあと、1日わざと帰りの日を遅らせた。
東京でも1校くらいは受かるだろうとは思っていたけれど、せっかく上京するんだから、受験だけして帰ってくるのはもったいないように思えたからだ。
その1日分のお小遣いは貯めていたし、親も文句は言わなかった。
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東京に来てみて思ったのは、やっぱり町の規模が全然違うなってことだった。
もちろん東京だって同じ日本なんだから、そこまで大きく違うわけじゃないけれど、新宿なんて大きなビルがにょきにょきと建っていて、それだけでもあたしはびっくりしてしまった。
言い換えれば自分が田舎者だってことでもあるけれど、ここで受かれば、4月からはこういう町で暮らせる。そう思うとなにか新しいことが始まりそうでわくわくした。
だから、やっぱりそれぞれの大学のテストにも力が入った。
そんな試験の連続の毎日の中で、一つ気が付いたことがあった。
似たようなレベルの学校を受けていたせいか、何校も受けていると、受験生もかぶってくるのだ。
あれ、この人、別の学校の入試にもいたなあって思うことが、たびたび出てきた。
もちろんみんな見たこともない人たちだ。それに、見覚えがあるっていうだけで、当たり前だけど話をするわけじゃない。
それでも、同じような学校を受けているという、ただそれだけであたしは勝手に彼らに親近感を覚えた。
あたしがエッチすることになった男の子も、そんな中の一人だった。
とはいっても、あたしも最初からそんなつもりだったわけじゃない。
ただ、男子にしては線が細いその男の子は、一面識もない割には不思議と印象が強かった。
特に特別な何かがあったわけじゃないけれど、たまたまいろんな学校の受験で同じ教室になることが多かった。
それ以上にあたしの好みのタイプだった。いかにもなハンサムではないけれど、いかにもなよっとした中性的な雰囲気に、あたしは身体がきゅっとなったくらいだ。
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何度も出会うなあって思っていたのは向こうも同じだったみたいで、たまたま休憩時間に廊下でばったり出会ったりすると、あれ?っていう顔をされるようにもなった。
それがあたしには嬉しかった。
もちろんそれだけで、声を掛け合ったりは一度もなかったけれど、そういうことが重なるたびにあたしの彼への印象は自然に強まっていった。
彼はあたしとは違っていかにも緊張しているようで、学校によっては寝不足なのか、目を真っ赤にしていたけれど、それはあたしにはすごく好感のもてるものだった。
自分が要領だけでやっているタイプだからか、あたしはただでさえ真面目な男の子に目がない。
今が入試じゃなかったらなあ。あたしは何度かそう思ったりもした。
さすがに、こんな時に逆ナンパしたって、彼だってOKはしないだろう。
それに、いくらあたしだってこの先数年間がかかっているわけだから、そこまでする気はなかった。
だから、あたしと彼は本当ならそれっきりになるはずだった。
ようやく最後の入試がおわった。
東京での受験の出来は、自分で言うのもなんだけど上々だった。実力に見合った学校を受けたから、全部は無理でもいくつかは受かってるだろう。
ふと前の方の席を見ると、その頃にはだいぶ見慣れていた、あの男の子の後ろ姿が見えた。
少し猫背になったその姿は、見ただけでもかなり疲れがたまっているのがわかる。お互い様だ。
彼もこれで試験は終わりなんだろうか。そう思うと、少し声を掛けてみたい衝動にも駆られたけれど、あたしは我慢した。
その大学の入試はかなり日取りが遅い方だったけれど、それでもまだいくつかはこの後に実施する学校もある。
彼がそういう学校を受けない保証はないし、声を掛けるのも悪い気がした。
多分もう見かけることもないと思うと、その名前も知らない男の子のことが、すこしだけ名残惜しかった。
それでも、あたしはスッパリ頭を切り替えた。どうせ、もともと知り合うはずがない男の子だったんだし、仕方がない。
今から1日、どこで遊ぼうかと考えながらあたしはその大学の門をくぐった。
早速ホテルに荷物を置いて、夜の街に繰り出した。
それから次の日まで、時間が許す限り、渋谷や新宿といったテレビでしか名前を聞いたことのない街を遊び歩いた。
受験からの解放感もあったし、町の風景は新鮮で飽きなかった。
これからはこういう町で遊ぶのがこれからは普通になるのかな。そう思うと、下見をしてるみたいでうきうきした。
自分では買えないようないろんなブランド品のお店に入ってみたり、やりたいことはいくらでもあったから、時間が全然足りないほどだった。
ただ、勝手がわからなかったせいもあるけど、エッチする機会には恵まれなかった。
実をいうと、一人くらいは東京の男の子と遊んでみたかったのが本音だった。半年間ご無沙汰で、あたしの欲求も最高潮に達していた。
でも、考えてみれば1日しかないんだから、最初から無茶な話だ。町の雰囲気になれるだけで精一杯だった。
みんな歩くのも早いし、それだけであたしは気おされてしまって、男の子に声を掛けるどころじゃなかった。
やっぱり、地元とは違うなあ。
それでも、それなりにあたしははじめての東京に満足した。
エッチできなかったことだけは残念だったけれど、この辺りの大学に受かっていれば、これからそんな機会はいくらだってあるだろう。
予約した夕方の新幹線の時刻が近づいていた。
終電だから、これを逃したら大変なことになる。あたしは早めに駅に向かった。
さて、ここから家に着くまでが大変だなあ。あたしはそれを考えて、すこしうんざりした。
もともとあたしは旅行も電車での移動もそれほど好きな方じゃない。
それなのに、あたしの家は東京から遥か彼方だ。
これからの数時間、どうやってやり過ごそうかな。
そう思いながらホームの列に並んで荷物を抱えて待っているうちに、ようやく新幹線がやってきた。
すごい列だなあ。やっぱり、東京だからだろうか。
そう思っているうちに車内の掃除も終わったようで、ドアが開いた。
それは、本当にたまたまだった。
いよいよ車内に乗り込もうとしたとき、あたしはふと横の方に目をやって、おどろいた。
隣の車両に、同じように乗り込もうとしている、大勢の人たちの列。
その一番後ろに、見覚えのある男の子の姿があった。
入試会場で何度も出会った、もう二度と見かけることもないと思っていた、あの男の子だった。
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カテゴリ:女学生エロ体験談(女性視点)